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1日の水分摂取量が増えると、おしっこに行く回数も多くなる

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頻尿や夜間頻尿の原因の1つは、単純に水分の摂り過ぎです。

個人差はありますが、摂った水分量に比例して、体の外に出ていく尿の量も多くなります。膀胱の容量は決まっているため、尿の量が増えれば、トイレへ行く回数も多くなります。

おしっこが出るしくみに問題がなくても、たくさん水分を摂れば、それだけトイレへ行くことが多くなるのは必然なのです。

私たちの体は、体重の60%が水分でできています。

仮に体重60kgなら、 36Lは水分ということです。この数字は、成人男性の数字で、成人女性なら55%、高齢者は50~55%になります。ちなみに、生まれたばかりの新生児は、約80%が水分でできています。

 

それでは、半分以上が水分でできている体を維持するために、毎日どれくらいの水分を摂ればいいのでしょうか?

体内からは毎日約2.5Lの水分が排出されるため、その分だけ外から摂る必要があります。摂る水分の内訳は、1日3回の食事から約1L、飲み水から約1L、体内でつくられる水が0.5Lといわれます。

要するに、1日に食事と飲み水から摂る水分は約2Lでいいということです。それ以上摂っても、体液の濃度を一定に保とうとする機能によって、尿として体の外に排出されます。

当院ではおしっこのトラブルで相談にこられる患者さんには「排尿日誌」をつけていただいて、1日の排尿回数や量を書き込んでいただきます。

そうすると、1日の排尿量が2L、なかには3Lという方がいます。これは、水分の摂り過ぎによる多尿です。これではトイレへ行く回数が増えるのもしかたがありません。そういう方は、1日に水分を摂る量を減らすだけで、昼間も夜間もトイレへ行く回数を減らせることになります。

 

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