おしっこのトラブルの原因の1つは、膀胱の老化現象で柔軟性がなくなることです。
要因と考えられるのは、加齢とともに筋肉が衰えることと、血管が硬くなりしなやかさが失われることです。
血管の老化を食い止めるカギとなるのが一酸化窒素(NO)です。米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部薬理学教授のルイス・J・イグナロ博士らの研究によって、血管内で発生する一酸化窒素は、筋肉をゆるめ、血管を拡張することがわかりました。
一酸化窒素が増えるタイミングは、血流が加速するときです。つまり、排尿筋がゆるんだり、収縮したりするときに一酸化窒素が発生するということです。そういう意味では、テストステロンの減少を抑えて筋肉の老化を防ぐことは、膀胱の血管をしなやかに維持するためにもすごく重要です。
この一酸化窒素をつくるために必要なのが、アミノ酸の1つである「アルギニン」です。アルギニンが血管の内側にある血管内皮細胞に入るとNO合成酵素と反応して、「シトルリン」というアミノ酸に変換されます。
このプロセスで、一酸化窒素がつくられます。変換されたシトルリンは再びアルギニンに変換されて再利用されることもわかっています。
アルギニンが多く含まれる食べ物は、鶏むね肉や豚ヒレ肉などの肉類、エビやホタテなどの魚介類、豆腐や納豆などの豆類、ゴマやアーモンドなどの種子類になります。
多くのたんぱく質に含まれているため、極端に偏った食事にならなければ、いつもの食事で十分に摂れると思います。
再変換されるシトルリンを摂ることも有効です。
多く含まれる食べ物は、スイカ、メロン、冬瓜などのウリ科の植物です。なかでも、スイカは「シトルリンの王様」と呼ばれるほど、シトルリンが豊富に含まれています。
あと少しでスイカの季節!積極的に摂りたいですね!
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