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晩酌するなら寝る4時間前

local_offer夜間頻尿

 

飲むタイミングと併せて気をつけたいのが、何を飲むか、ということです。

みなさんもいろいろな飲み物で水分を摂っていると思います。水しか飲まないという方は、ほとんどいないでしょう。おしっこのトラブルに悩まされている方が注意したいのが、利尿作用のある飲み物です。

飲み物に含まれる利尿成分の代表は、次の3つです。

・アルコール・カフェイン・カリウム

まず、アルコールから解説しましょう。

アルコールには、バソプレシン(抗利尿ホルモン)の分泌を抑制する作用があります。バソプレシンは夜間につくられる尿の量を少なくするためのホルモンです。つまり、気持ちよく眠るためにと晩酌をすると、夜間にトイレへ行くことになるということです。

だからといって、晩酌をやめなさいということではありません。利尿作用があるのは、アルコールを分解している時間です。お酒の種類や量にもよりますが、例えば、日本酒1合、ビール500mLで4時間といわれます。晩酌するなら就寝時間の4時間前を目安にすれば、アルコールが夜間頻尿を引き起こすことはありません。

アルコールの利尿作用は量によって強くなりますが、お酒の種類によっても強弱があります。それは、含まれるカリウムの量の違いが理由です。

ミネラルの一種であるカリウムには、ナトリウム(塩分)を体の外に出すために排尿を促進する作用があります。このカリウムが多く含まれているのが、ビールとワインです。

さらに同じビールでも、ふつうのビールより黒ビール、白ワインより赤ワインのほうがより多くのカリウムが含まれていて、それだけ利尿作用が強いことになります。

ビールに関していえば、利尿作用のあるホップが使われている量によっても利尿作用が異なります。一般的にビールのほうが発泡酒よりホップの量が多いとされているので、ビールはさらに利尿作用が強いお酒といえます。

それでは、アルコールがほとんどないノンアルコールビールはどうなの?という疑問が浮かんでくると思います。

ノンアルコールビールにも、ホップ由来の成分で利尿作用のある「クエルシトリン」が含まれているため、ビールほど強くありませんが利尿作用があります。ノンアルだからと大量に飲むと、夜間頻尿を引き起こすことになるので注意してください。

アルコールを飲むときは、多尿だけでなく、脱水にも気をつけましょう。

アルコールの利尿作用によって排出する水分は、お酒の水分ではなく、体内に蓄積されている水分です。また、アルコールを分解するためにも、体内の水分が使われます。利尿作用の強いビールは、1L飲むことで1.1Lの水分を失うといわれます。

脱水症状にならないためにも、お酒を飲むときは水も一緒に飲むよう心がけてください。

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