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夜間につくられる尿が増えると朝の尿の色が薄くなる

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加齢とともに夜中につくられる尿が増える理由の1つは、抗利尿ホルモン(バソプレシン)の分泌量の減少です。

バソプレシンとは、体の水分量を調節するために腎臓に働きかけ、水の再吸収を促すホルモンです。分泌量は日内変動していて、通常は日中に少なく、夜間に多く分泌されます。つまり、バソプレシンが夜中にしっかり分泌されると、日中ほど尿をつくらないということです。

夜中につくられる尿が減れば、トイレへ行かなくても朝を迎えられます。若いころに夜中にトイレへ行くことがほとんどないのは、バソプレシンが正常に働いてくれているからでもあるのです。

朝の起き抜けの尿の色が濃いのは、バソプレシンによって水分量が減り、尿の成分に占める水分の割合が小さくなっているからです。ちなみに通常の尿は、90%が水分といわれています。

しかし、バソプレシンは加齢とともに分泌量が減るだけでなく、1日を通して分泌量に大きな変化がなくなるといわれています。そのため、年を取ると、夜中につくられる尿が増えるのです。

もう1つは、高血圧です。

加齢によって血管の弾力性がなくなると、血管壁にかかる収縮期圧力が高くなります。高血圧には体内に塩分をためこみやすいタイプとそうでないタイプがありますが、日本人に多いのはためこみやすいタイプです。

ためこんだ塩分は血液中の塩分濃度を一定に保つために尿として体の外に排出されますが、高血圧になると日中の尿だけでは排出できなくなります。また、加齢によりカテコラミン分泌が上昇し高血圧になると、腎臓への血液の量が増えます。そのため、夜間にも尿をせっせとつくる必要が出てくるのです。

さらに、高血圧の治療としてよく使われる「カルシウム拮抗薬」という種類の薬は、夜間多尿を引き起こすことがあるといわれています。

 

 

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