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「過活動膀胱」の推定患者数は約810万人

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過活動膀胱|柏市の柏東口よしだクリニック

 

みなさんは、「過活動膀胱」をご存じですか?最近、メディアで取り上げられることが多くなったため、聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。もしかすると、すでに過活動膀胱の症状に悩まされている方もいるかもしれません。

過活動膀胱とは、膀胱に尿が十分にたまっていないのに、自分の意思とは関係なく膀胱が勝手に縮んだり、過敏な動きをしたりする病気です。

主な症状として、急にトイレに行きたくなって、おしっこがもれそうになったり(尿意切迫感)、昼夜問わずトイレへ行く回数が増えたり、場合によっては我慢できずにおしっこをもらしてしまったりすることもあります。

日本泌尿器科学会の「過活動膀胱診療ガイドライン」によると、過活動膀胱の推定患者数は約810万人、そのうち尿失禁を伴う患者数は約430万人といいます。

ちなみに前立腺肥大症のある人の50~75%の人に過活動膀胱の症状があるといわれ、女性だけではなく、男性にも発症する病気です。

過活動膀胱の原因の約2割は神経の障害によって起こる「神経因性」、約8割は神経の障害なく起こる「非神経因性」です。神経因性は、脳梗塞やパーキンソン病などの脳疾患、脊髄損傷や多発性硬化症などの脊髄疾患などから引き起こされます。

非神経因性は、女性の場合は骨盤底筋群のトラブルで起こることが多く、加齢や出産によって、膀胱・子宮・尿道などを支えている骨盤底筋群が弱くなったり、傷ついたりすることで排尿のメカニズムがうまく働かなくなり、過活動膀胱が起こります。

男性の場合は前立腺肥大によって膀胱の筋肉が異常をきたし、少しの刺澈にも過敏な反応をするようになります。また、前立腺肥大でも膀胱の出口をふさぐような中葉肥大症では、排尿センサーの血流不良や物理的に膀胱が変形することで、過活動膀胱が引き起こされます。

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